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狂気と正気のはざまで   シャッター・アイランド [読書&映画]

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最近、HULUに入会しました。

結構、映画館へも行っているような気がしますが、

やはり、見逃した映画も多々あります。

以前はTUTAYAに行ってレンタルしていたのですが、

一定額で映画が見放題だともうクセになりますね。

楽だし、手軽だし。

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さて、今回はそうやって見た作品の中から

大変印象に残ったものを一つ、紹介します。

それはシャッター・アイランド。

監督はマーティンスコセッシ

主演、レオナルド・ディカプリオ。

う~~ん、レオさま渋いです!

レオさま、若いころは長身痩躯で金髪碧眼のものすごい美青年でした。

でも、本当のことをいうと、私は個人的にいえば実は造型的にそれほど好きな顔でもなくて、

(というか、私はわりと細面の顔が好きなので)

それほど、レオさまの作品を積極的にみようか、という強い意欲はなかったのですが、

最近、そうだなぁ、『インセプション』とか『レボリューショナリー・ロード』などを

見たころからでしょうか、

壮年に達したガタイの良いレオさまは、若いころとはまた違って、

ものすごく魅力的だな、ってことに気が付いたんですよ。

オヤジになってからのレオさまのほうが、若いころより断然いいです。

壮年に達してもなお、目だけは若いころと変わらず、澄み切ってイノセントで、

それがとても悲しいくらい雄弁に語りかけて来るようで。

レオさまは、常に妻や子供との平凡で穏やかな毎日を希求しながら、

それが叶えられない悲しい男を演じると右に出るものはないような気がします。

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さて、あらすじ。

1950年代初頭。アメリカ。ボストン・ハーバー。

連邦保安官のテディこと、エドワード・ダニエルズ(レオさま)と捜査部隊から駆り出されたチャックは

ある事件の捜査を依頼された。

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それは、重篤な精神疾患のある犯罪者のみを収容したボストン・ハーバー沖の断崖絶壁の孤島に赴き、

そこで脱走した女囚レイチェル・ソランドを捕らえてほしい、というもの。

ここの患者は野放しにしておくにはあまりにも危険すぎる人物ばかり…。

件のレイチェルも、自分の子供三人を池で溺死させたという。

ここはまさに、その名の通り、シャッター・アイランド。

陸と孤島を行き来するフェリーに乗らない限り、

絶対に島から脱出することはできない。

しかも、フェリーに乗るまでには、果てしない検問を潜らなければならないのだ。

そんな物騒なところへなぜ?

でも、テディには個人的にそこへ行って確かめなければならないことがあった…。

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ところで、テディはある不幸な経験を背負って生きていた。

それは、第二次世界大戦中、彼はポーランドのダッハウのユダヤ人収容所の

解放に参加していたのだが、

そこで何百というユダヤ人の遺棄されて凍り付いた死体を目にする。

まるでこの世の終わりのような凄惨な光景。

特にテディはその死体の山の中にある、一つの母娘の姿が脳裏から消え去ることはなかった。

まだ幼い娘をかばうように、抱きしめながら目を閉じている母親。

また、幼い女の子のあどけない死に顔。

あまりに酷く、それでいてその親子の姿は

人間が表現しうる究極の愛の強さを、見るものに訴えかけてくる。

その一方で、同じ敷地内に立つ、残酷な殺戮をやってのけるナチの党員の住居は、

それがまるで同じ土地にあるのが不条理に感じるほど、贅をつくしたものだった。

しかし、連合軍がユダヤ人解放のためにやってくると、

ナチスの将校たちは観念して自裁した。

テディが踏み込んだある将校の屋敷の部屋には、死のうとして、ピストルの引き金を引いたものの、

当たり所が急所からずれていて、死にきれずもがいていた将校がいた。

血溜まりの中でもがく瀕死のナチスの男。

そんな場所に、場違いのように美しいマーラーピアノ四重奏 イ短調のメロディが響いていた。

美しいメロディとその光景は、始終テディの悪夢と共に蘇ってくるのだ。

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さて、そんなトラウマもありながら、さらにテディはもう一つ根深い心の傷を抱えていた。

実は彼の妻は、放火魔の放たれた火によって、死んだ。

その後の情報によると、その放火魔、(名前をレディスというが、)

どうもその後、このシャッター・アイランドにいるらしい。

どうしても、妻に対する復讐をしたい、と思っているテディは

女囚を捕らえるという表向きの依頼をきっかけに、その島に潜入することができたのだ。

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だが、一歩、その島に入ってみると、

一応職員らはみな愛想よくふるまってくれるものの、

捜査には全く協力的ではない。

皆、一様に何かを隠しているようなのだが、

それが何なのかを告げるものはいない―。

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不思議な手ごたえのなさを感じるテディ。

ある晩、島にハリケーンが上陸した。

一時的に島はガスも電気も通わなくなる。

そこで、誰も近づいてはならないと言われていた、超重篤な精神疾患患者ばかり集められた

C棟へ潜入するテディとチャック。

そこには、この島にはレディスがいるかもしれないという噂を教えてくれた男が

廃人さながらにして監禁されていた。

その男は、この島の本当の秘密を教えてくれる。

「この島は、秘密裡に人体実験をしている。

政府に盾突く人間を罠にかけて

このシャッター・アイランドに送り込み、精神患者に仕立て上げ、

そして、最後には極秘裏に灯台の中でロボトミー手術をして、廃人にしてしまうのだ」と。

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衝撃的な事実を聞かされて、ショックを受けるテディ。

事実が真実かどうかを確かめようと、灯台に向かおうとするが、そこで

ある洞穴に灯がともっていることに気づく。

そこには、なんと逃げ出したと言われている女囚レイチェル・ソランドがいた。

だが、レイチェルは言う。

「私は、女囚なんかではない。ここの医者だったのよ。

だけど、ここの秘密を知ってしまったの。だから、精神疾患があることにされて、

捕らえられてしまったのよ。

ここでは、一度精神疾患があるという烙印を押されてしまったら、

どんなに抵抗してもダメよ。

ますます、重篤な症状があると言われてしまうの。

あなたは、すでに罠にかかっている。

ここでもらったたばこや、コーヒーにはすべて薬が入っているのよ。

もうすぐ、薬が効いてくる。指先がしびれて来るのよ、まず。

そしてだんだん、何にも考えられなくなって…。

あなたはロボトミー手術をされてしまうの」

なんということ!

テディは戦慄する!

早く逃げなければならない、が、しかし…。

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話はここまでにしておきます。

これから先は教えられないですね。

ばらばらのパズルのピースがピタッと収まる感覚が爽快だし、

かといってそれが実は本当に真実なのか?という疑念も生じて来るのですが、

その判断は見ている我々にゆだねられているんですねぇ。

上手い映画だと思います。

戦慄のラストですよ。

本当に面白かった!

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最後にちらりとコメントを申し上げますと、

この映画は人間、あまりに辛い真実を正気で受け止めるよりは

真実よりもう少し甘く自分に都合のよい

狂気の中にいるほうがマシな場合もある、ってことを

見てる側はひしひしと感じるんですよ。


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