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熱狂させるヴァイオリン! 『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』 [読書&映画]

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さて、昨日、Amazonプライムにて

さまよっていると、

突然、この映画が現れました。

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この映画の一番のウリはなんといっても

主役を務めるパガニーニに、本物のヴァイオリニスト、兼 モデルという

天は人に二物以上与えてしまった稀有な存在、

ディビッド・ギャレットを配したことにありそうです。

映画の中でパガニーニ扮する彼が、

五億円という名器を使って吹き替えではなく、本物の超絶技巧を堪能できるというのも、

ひとつのウリであります。

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彼の技巧とパフォーマンスは、現代の女性も十分にきゃーきゃーと熱狂させるものが

あると思います。まるで映画かれ方は19世紀のロックスターのようでした。

そして、このディビッド・ギャレット自身の演奏が、映画のように

こんなド派手なパフォーマンスをするのかどうかわかりませんが、

非常にこう、なんていうんですかねぇ、かっこよいんですよ。

長い腕と指を存分に生かしたダイナミックな演奏はロマンティックでしかもセクシー。

また、こういう現代に通じる恰好よさというのは

やはりダンディズムが台頭していきた19世紀のものだなぁと思うんです。

昔のヨーロッパってシンメトリーが好きで、そういう意味からも

こんなヴァイオリンというものは受け入れられなかったと思うんですね。

またアンシャンレジームのヨーロッパというのは

こういうふうに人前で激情に駆られるようなプレイというのは

かなり不謹慎というか、かっこ悪いものだと認識されていたような気がします。

時代はロマン主義に入りまして、やはりこういうアシンメトリーの美が

もてはやされるようになっていくんでしょうね。

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美しさというのは、こんなふうにその時代の人々の集合的無意識にも

支えられているもんなんだ、とつくづく思いました。

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あらすじも非常によく考えてあってなるほどと

思いますね。

天賦の才能を持って生まれてきたパガニーニですが

最初からこんなふうに売れていたわけじゃないのです。

なかなか世間から受け入れてもらえないパガニーニの前に

なんていうんですかねぇ、まさにメフィストフェレス的な人物が

現れるのです。

彼の名はウルバーニ。

ウルバーニは「売れるようにしてやろう」と自分をマネジャーになることを

提案します。

パガニーニは「売れたら、その報酬はなんだ? おれの魂か?」

って訊くんですよねぇ。

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で、悪魔との契約をして悪魔に魂を売り渡したパガニーニは売れて売れて、売れまくります。

しかしながら、なんていうんですかね、こんなふうな音楽の申し子みたいな人間は

普通の人のような常識的な生活は送れないんですよ。

全く常軌を逸しているとしか思えない破天荒な生活。

しかし、そんな中、パガニーニはイギリスでの公演旅行の話を持ち掛けられます。

そして、出会った人が天性の美声をもった少女、シャーロット。

もうパガニーニはこの声に悩殺されてしまうのですねぇ。

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天使のような澄み切ったハイトーンのコロラチューラ・ソプラノ。

この声と自分のヴァイオリンと合わせられる日が来るなら死んでもいいとすら思える。

これまで、いろんな女遍歴を繰り返して、不品行の限りを尽くしてきた

パガニーニですが、なんていうのかな、ナミの女との情事なんか

彼を官能の世界になんかいざなってくれないんですよ。

すごくつまらない。

それよりも、美しいものとの出会い、その美との二重奏こそが

彼を感動させる…

こういう話の作り方って、実はすごく好きなんです!

で、この映画のためにパガニーニが憧れる少女、シャーロットを扮する

アンドレア・デレックが歌う、「愛しい人よ」っていうのが

またすんごいいい曲なんですよ。

歌詞もこれからの二人を暗示させるような歌詞でして、

思わずサントラ買いたくなりました。

しかし、こういう音楽で結びついた二人を

悪魔の化身であるウルバーニが赦すはずがなかった。

あともうちょっとで結ばれるはずのふたりでしたが、

運命は限りなくふたりを引き裂いていくのです。

身体が弱かったパガニーニは、死の床で愛し続けた少女、

シャーロットの歌声を聞く。

死の床で、パガニーニに終油の秘跡を施そうとする神父を拒むんです。

パガニーニは言う、

「神はわたしに才能だけを与えれて、そしてこの私をこの世に放り出してしまった。

才能を決して理解しようとしない世界に。

わたしは絶対に死なない、永遠に生きて神を出し抜いてやる!」

っていうんです。そんときのディビット、かっこよすぎて卒倒ものですよ。

そして、迫りくる死を予感しながら、自分のもとを去っていたシャーロットと

自分が一回きり、合奏したあの自分の人生の中で一番美しく、密度の濃いあのときへと

想いは戻っていくのです…。いいなぁ、こういう終わり方。

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あああ~。もう自分の中、どストライクすぎて

魂が震えますね!

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※おかげさまで、ブログももとに戻れそうです


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