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ギャラントリーとはこういうもの? 『花咲ける騎士道』 [読書&映画]

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今日はなんというか、ガンガン行ってみたい気分なので、

最近見た映画の中でお気に入りのヤツをひとつ。

それは『花咲ける騎士道』ですね!

これって本当は1952年にも、かの伝説の美男、ジェラール・フィリップが主演したものの

リメイクなんだそうです。

わたくしね、実はこのジェラール・フィリップ版を見に行ったんだけど、何とお恥ずかしいことに

途中で寝ちゃったんですよ。

以前、ギヨーム・ドパルデュー主演の『ヴェルサイユの子』のときも

意識がなくなってたなぁ。

画面が暗いとね、なんかダメ見たいですわ~。

若いとき(いやね、こういうこと言わなきゃならない年回りなのね…)は、

もっと私も切れてて、そんなこと絶対ありえなかったんだけど、劣化したんだわww

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これね、監督は違う人だけど、製作・脚本がリュック・ベッソンなの。意外だわ~。

リュック・ベッソンは『レオン』といい、『ジャンヌ・ダルク』といい、

わたしのストライクゾーンど真ん中という監督さんで本当にスキスキスキなのよ~~

このフランスのアンシャン・レジーム臭漂う、知と痴のまじったおバカかげん。

絶妙だわ! フランス人にしか作れない映画だと思う。

それにね!主役のファンファンがヴァンサン・ぺレーズなのです。

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(あ~、『王妃マルゴ』のときのラ・モルのヴァンサンは死ぬほどセクシーだったっす)

もう、目だけで女を妊娠させることができるという噂のドハンサムさんです。

(とかいって、微妙に頭が寂しい気がするのは、わたくしの眼が老眼なせいかしら~)

しかし、このファンファンの役はそういう彼の冴えたカッコよさというより、

お茶目なところが強調されていてとてもかわいい。

でもね、途中途中で剣を交える殺陣があって、

途中でひゅんひゅん、って剣を宙で切ってなんかかっこいい。

アクションシーン、てんこ盛りです。それもうれしいんだよね。

あと、相手役のジプシー娘に、これまたスペインの超弩級の美女、ペネロペ・クルスですね。

ちょっと気がついよいけど、一途な娘がすごく似合っていました。

これさぁ、この映画のキャンペーンのときに、ペネロペ・クルスが着用していたものを

神田うのが来てたんだけど、本当に似合ってなかった!

あ~、神田うのもスタイルよいのになぁ、やっぱりこういう服は着る人を選ぶんだぁとか

思ったかな。

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しかし、フランスを舞台にしたこの映画の主役ふたりには、フランスの血は一滴も

流れていなかったのでした…。(笑)

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このお話は、なんていうの、あってないような、ま、いわば一種のおとぎ話なんですねぇ。

これさあ、ボケーとみていると、あ、王さまか、どっかの身分の高い侯爵夫人か、

王さまの娘か、戦争か、で日本人は流してしまうけど、そうやってバックグランドを

知らずにみるのはもったいないですよん。

これはね、たぶん王様はドハンサムで有名なルイ15世なのです。

そして、身分の高そうな侯爵夫人はポンパドゥール夫人です。

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王さまの娘は、王妃マリー・レクチンスカヤが生んだ王女ですね。

そして、劇中で起こっているのは、七年戦争です。

これだけわかっていると、なるほどなるほど、と結構面白く

その時代を観察できるというものです。

七年戦争というのは、ちょっとややこしくて、

オーストリア継承戦争のあと、シュレジェン地方をプロシアにうまうまと取られてしまった、

オーストリアが長年の不倶戴天の敵であったはずのフランスを含め

ロシア、スウェーデン、スペインと組んだのです。

対して、プロシアと組んだのは、イギリス、ポルトガル、あとよくわかならい聞いたこともないような

どこにあるのかもわからないような小国ですね。

ルイ15世はもう、本当に女だけに興味あった人で、戦争は全く音痴だったようです。

元帥に「世の軍はどれじゃ?」

と尋ねても元帥もボケなので、「え~っと、どれでしたでしょう?」

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誰も答えられるものはいないというスカぶり。

一方、風来坊のファンファンはあっちこっちの娘に手を付けて、

その父親に「これ、責任とって結婚せんかい!」と追いかけまわされてばかりいる男。

もうすごく男前なので、振り切っても振り切っても女がわらわらと寄って来るんですよね~。

まぁ、話し自体は語るほどのこともないので、

実際見てみれば、面白いかな。

ただ、やっぱり特筆すべきはファッションですかねぇ。

ポンパドゥール夫人はかの有名はリボンがだーっとついた「階段」と呼ばれる

ローブ・フランセーズみたいなのはお召しになっておられませんが、

とても素敵。

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ファンファンのアキテーヌ連隊の空色の軍服もカワイイです。

敵側のプロイセンの王様がバカボンのパパそっくりで大笑いできます。

いつも、こういう本物のフランス映画を見ていて思うんだけど、

貴婦人という方は、日本の武家の奥方とはまたちょっと違った威厳があるんですねぇ。

フランス女性というものは、エレガンスを、そしてその上にコケットリーというものを

必ず身に着けていなければならないんだと。

一見、バカみたいに見えてしまっても、それは演技なのですねぇ。

本当はすごく鋭い。だけど、ふんわりと可笑しさがただようしぐさは見惚れてしまうばかりです。

やはり、こういう春風駘蕩という体ですと、

男もギャラントリーを磨かなければなりますまい。

タレーランは『革命以前を知るものでなければ、本当の楽しみを到底わかりえない』と言ったそうですが、

ある意味本当だと思う…。


けっこうハマりますよん♪ ぷりんと楽譜 [ワタシのキモチ]

いま、めちゃハマっていること。

それはピアノを弾くこと!!

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もともとピアノを弾くのは好きだったんだけど、

いかんせん、手が小さいので~~

本当は手が小さくてもそれをある程度カヴァーできる技術っていうのもあるにはあるんだけど、

それって、ちゃんと音大のピアノ科出たセンセイしか知らなかったりするんだよね。

いまからご自分のお子様に、本格的にピアノを習わせようかなと思っているお母さん、

そこらへんの先生を選んではいけません。

本当にもったいないですよ。ピアノは本当に最初に最初が肝心です。

わたしみたいに、間違ったポジションで習った人間は悲劇です。

ピアノを弾くときは、作曲された時代ごとに、ピアノを弾くポジションを

変えなければならない。レガート奏法なんて、子供の頃は知らなかったし…。

反対にノンレガートでひかなきゃならない時もあるし…。

ピアノは頭悪いと弾けないよね。(自分が一番アタマ悪い癖になにをかいわんや!ですよね。てへ)

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しかし、そんなことウチの親なんかのしったことじゃなかったんでしょうねぇ。

ところで、わたくしもその昔、息子のために買いましたピアノ…。

あきらめずにやっていればそのうちにうまくなれるはずさ!と五歳から

小学五年生まで芸大の先生についてやらせたけど、

最後はセンセイのほうが根を上げちゃって

「向いておられません…」チックショーなのでありました。

そのあと、仕方がないので、わたくし自身が芸大の先生について

本格的にピアノを五年ほど習ったんですが、

なんていうのかな、ピアノって楽譜どおりにひくのは意外とそんなに

難しくなかったりするんです。

だけどね、問題は音色なのよね。

オーケストレーションにも負けないほど、カラフルにピアノを弾くときは

やっぱりそれなりに技術みたいなもん、必要なんですよね。

あああ、ショパン、アルベニス、ドビュッシー、ベートーベンモーツァルトと弾いてみましたが、

あかん!むり!

特にモーツァルト!

簡単そうに見えてモーツァルトほど難しいものはない。

とくに、あの駆け抜けていく疾走感みたいなの、ほんとうに表現するの難しすぎて、

いつまでたってもセンセイは「結構です」っていってくれないんですよね~。

でも、結果的に子供のころなんかと違ってダンチに巧くなったことには

感謝しているんですけど、

やっぱり、こういうものすごく大事なテクニックみたいなもんは

子供のときに伝授されたかった…。

自分に才能がないのと、才能がなくても正しく適正なレッスンが受けられなかったことに

気が付いて、二重に辛い思いをして

ピアノをしばらく止めていたんです。

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ですが、最近、ぷりんと楽譜というのを発見しまして、

お手頃、すぐ買える。それに結構下世話な曲も売っていたりして

あははは

みたいなノリでいくつか買いました。

もういいんだ、楽しければ!

最初購入したのは、フランス革命にハマっていたから

「薔薇は美しく散る」!

これさぁ、すごくドラマティックでテンション最初から最後まで

高いから、弾いててしんどいよね。

これさ、普通にアニメをぼけっと聞いている分にはわからないんだけど、

そうとうモーツァルトを意識して作ってあるんよ。

簡単そうに聞こえて意外と難しい…。ま、上級だから??

(間違っても中級とか初級は買いたくないのだった…)

途中の間奏がどうってことない感じなんだけど、

あれを126で弾けと言われても…。ハイ、ここ五六年ピアノを弾いていないので

全然ムリです。ハノンをイチからやらなければ…。

ぷりんと楽譜、アンドレの曲もないんかな~と思ったら、他の出版社ので

サントラ全楽譜つきでン全円というのがありました。

そこまでのめり込んでどうする?もういいです。耳コピするし。

別にコードがわかりゃ勝手にアレンジするから。

あ、アルペジオめんどくさそう~。 

で、こういうのは絶対に客観的に聞かないとうまくなれないから、

録音してみるんだけど、自分じゃメリハリつけてるつもりでも、あれ~?っていうくらい

平板なプレイしかできないものです。

あとはポルノの「アゲハ蝶」そして、斉藤工と上戸彩で評判だったドラマ「昼顔」

で使われていた「ネバー・アゲイン」

アゲハ蝶はコード進行はなんか単純で楽譜見なくてもああ、そうかそうかで

わかるんだけど、問題はリズムです!

あ~、わたしこんなにリズム感ないんやね~と悲しくなったわ。

これって、スパニッシュ・ルンバっていうんだって。

でも、昔アルベニスの「タンゴ」っていうハバネラのリズム(曲と内容が矛盾している?)

で相当手こずって鍛えられたのが幸いして、左手ばっかり強制的に練習したら

なんとか行けた。

ネバー・アゲインはめっちゃ簡単で、読譜もまったく時間かからなかったんだけど、

めそめそ湿っぽく右手を寝かして弾くのがなんか難しいよね。

左手のアルペジオもどうってこともないんだけど、いかんせん長い間のブランクがあって、

めちゃやかましい。もっとPで弾かねばならないのにぃ~。

どれもみんないい曲なんだけど、きれいに弾くのは難しい。

まそれも楽し!です!!


七月読んだ本のマトメ [読書&映画]

今月は本というより、漫画をたくさん読んだ月。

ナポレオンは全部で20冊ぐらいあったから、本当に読むのが大変だった。

長谷川哲也先生の『ナポレオン』は『獅子の時代』っていうナポレオンが生まれてから皇帝になるまでを

描いたシリーズと、

『覇王進撃』っていう皇帝になってのそれからと二部制なんですよねぇ。

わたしも、これだけ革命の本を読みまくっていたんで、1795年ぐらいまでは

長谷川センセイのご本も気持ちよく読めたんですけど、それからがね、なかなか。

やっぱり皇帝までなった人ですので、ものすごくたくさん部下がいたわけです。

マッセナ、ダヴー、ミュラ、スルト、ランヌ、ネイぐらいまでは判るんだけどね、

後になると、誰が誰だかわからなくなるんだねぇ。

ま、それの一因として、男のマンガに慣れてなくて、見分けられないっていうのもあると思う。

だけど、それ以上に人間のドラマが描けてない、っていうきらいはあるかも…。

ナポレオンが皇帝になるまでは、彼も若いし、部下も若いし、結構ハツラツとしていて

読んでいて気分いいんですが、

だんだん歳を喰ってくると、みなさん黄昏てくるんですよね。

それでもって劣化していくんですねぇ。

なんだか、皇帝になると、平等、平等って革命家はしのぎを削って、命まで張っていたものが

全部覆されていくんですよねぇ。貴族制は復活するし、

でも、ナポレオン法典を作ったのも彼だし、今もあるレジオン・ドヌール勲章を作ったのも彼。

そして、公立の小学校、中学校、高校とたくさん学校を作ったのも彼。

ナポレオンは、「平等」っていう言葉をそのまま、だれにでも当てはめるほど

お人よしじゃなかった。彼は、教育がない人間が暴民に化すことの恐ろしさを

よくよくわかっていたんだね。だって9月蜂起とか、あれってすごいよね。惨殺だもん。

ナポレオンが一番嫌っていたのは、暴民なんです。

あ~、あと、長谷川センセイの絵は男の人の立ち姿が大変美しいです。

加えて、ナポレオン時代の軍服の美しさを余すことなく描けていると思います。

あ~、こんなに体格のいい人間がこんなふうに軍服をきればさぞや着映えがするだろうな、とは

思いましたが、が! 

女の人ね、問題は。

あんなに美しい男の人体を描けるのに、どうして

女の人体はあんなひどいのか?

あと、長谷川センセイに限ったことじゃないですけど、

巨乳信仰というか崇拝は止めて欲しい。

あんなの、もう胸じゃなくてお尻でしょ?

全然美しいとは思えない。

こういう漫画はロマンスなんかまったく期待していないにしろ、

でも、やっぱり男、女に限らず魅力的な人物がみたいものです☆

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ナポレオン 覇道進撃 コミック 1-10巻セット (YKコミックス)ナポレオン 覇道進撃 コミック 1-10巻セット (YKコミックス)感想
ある意味すごい漫画なんだとは思うんだけどね~。

しかし、出て来る人が多すぎるからなのか前後関係がよくわからない。

しかも登場人物のすべてが類型的すぎて。気分は水滸伝です。

作者の男たちにかける情熱っていうのもよくわかる。まさに「漢」って感じだもん。

だけど、もうちょっと女子も気合入れてかいてほしいかな。

落差がありすぎる。ナポレオンってどういう人だったんですかね。

そこらへんももうちょっと丁寧に作ってほしい気もするけど、

もうこれ以上は読みたくないかもね。10巻で完結だと思っていたのに。

もう次は読みません。


読了日:7月29日 著者:長谷川哲也

ナポレオン 獅子の時代 コミック 全15巻完結セット (ヤングキングコミックス)ナポレオン 獅子の時代 コミック 全15巻完結セット (ヤングキングコミックス)感想


獅子の時代は、ナポレオン側からみた、

フランス革命勃発から彼が第一執政になるまでが描かれている。

革命が起こったのに、ナポレオンが皇帝になるなら、革命が成功しなかったように思える。

だが一見矛盾する事情が丁寧に描かれていてよい。

あと、抜群に秀逸なのが戦争シーン。

微に入り細に入りくどいほど説明されていてよい。

だが!みんなすごい顔してるんだよねぇ。少女漫画をこのなく愛するわたしは最後のほうになると、

目が痛くなってきたわw みんなすごい口裂け男ばっかりで、

気を抜くと誰が誰だかわからなくなる。


読了日:7月25日 著者:長谷川哲也

他諺の空似 - ことわざ人類学 (中公文庫)他諺の空似 - ことわざ人類学 (中公文庫)感想


ことわざがどうこうっていうより、

小泉さんとブッシュ・ジュニアバッシングがすごい。

小泉政権ありしとき、まだ父も生きていた。

金正男を捕らえてまっすぐ北朝鮮に送り返したとき、

「千載一遇のチャンスを棒に振った!」といって激怒していたことを思い出す。

そうだよねぇ。あのとき、人質解放できたはずなのに、と思うんだよねぇ。


読了日:7月20日 著者:米原万里

革命の終焉 小説フランス革命 XII (小説フランス革命 12)革命の終焉 小説フランス革命 XII (小説フランス革命 12)感想


潔癖すぎるロベスピエールは人間の狡さ、穢さが赦せない。

ダントン、デムーランという親友すら見限った。

だが罪悪感から精神に恐慌をきたし、持前の怜悧さを失ってしまう。

サンジュストもそこまでロベスピエールが追い詰められているとは知らなかった。

アルデンヌ方面最高司令官としてシャルルロワで12時間におよぶ死闘に勝利してパリに凱旋したものの、

そこに待っているのは破滅の道だった。

サンジュストは一人でも立てた筈なのだ。

あれだけの政治力、軍事的能力も兼ね備えながら、泰然として断頭台へと向かう。

まさに兵どもが夢の後、である。


読了日:7月13日 著者:佐藤賢一

小説フランス革命11 徳の政治 (小説フランス革命 11)小説フランス革命11 徳の政治 (小説フランス革命 11)感想


人の手で「革命」はなされたように感じるが、

読んでいると「革命」自身がすでに自分の意志を持っているようだ。

民衆よりの『ディシェーヌ親父』で飛ぶ鳥を落とす勢いだったエベールもあえなく失墜。

さてこうなるとロベスピエールの敵はダントン一派だけになった。

政争に敗れるとそれは即死を意味する。

生き残るために親友を失ってもいいと思うロベスピエール。

親友を殺すくらいなら自分が死んだほうがいいと思うダントン。

そしてデムーランの死。腐敗しえない男、ロベスピエールのみっともない恋。

サンジュストは大きな間違いに気が付いてしまった。


読了日:7月12日 著者:佐藤賢一

『ベルサイユのばら』で読み解くフランス革命 (ベスト新書)『ベルサイユのばら』で読み解くフランス革命 (ベスト新書)感想


『ベルばら』の物語自体はものすごい傑作だと思うが、

オスカルは革命の入口に踏み込んだところで死んでいるし、

この漫画は革命を描いたというより、

革命の予兆にあるアンシャン・レジームを描いた作品と位置づけたい。

むしろ革命をばっちり描いてすごいと思った漫画は木原敏江の『杖と翼』だ。

さてこの本の評価は言いにくいけど可もなく不可もないかなぁ。

最近のルイ16世研究は相当に進んでいてベルばら当時のものとはかなり違う。

こんなの読むより、安達正勝先生の『物語フランス革命』を読んだほうがいいです。

辛口になったけどごめん。


読了日:7月11日 著者:池田理代子

杖と翼 コミック 全6巻完結セット (プチフラワーコミックス)杖と翼 コミック 全6巻完結セット (プチフラワーコミックス)感想
サン・ジュストの話。木原さんの画力はすごい。そして当時のファッションもものすごく忠実に、だけど、ものすごく美しく再現してある。サン・ジュストってどの本を読んでも美男、天才、冷徹、理想家とイメージはぶれない稀有な人物だと思う。この本の白眉は、サンジュストが優れた政治家でもあった半面、ナポレオンにも匹敵するほどすぐれた軍人でもあったことが描かれているところだ。あまりに頭の良すぎる人はこういう運命になるのかもなぁ~とちょっとしみじみしました。フランス革命の終盤は本当に複雑なのでよくぞ描いたと思う。
読了日:7月9日 著者:木原敏江


粛清の嵐 小説フランス革命 X粛清の嵐 小説フランス革命 X感想


ついに恐怖政治発足。

ロベスピエールは腰が引け気味なのだが、

サン・ジュストの怖いこと怖いこと。

この人、今でいうサイコパスだよね、絶対。

当時その氷のような美貌から「死の大天使」と恐れられたのもよくわかる。

ストラスブールを制圧しにいって、当地での鮮やかすぎる軍隊の統制の仕方、

そして糧秣の確保の仕方などなど実に手際がよくナポレオンを彷彿とさせる。

生きていればナポレオンの好敵手になりえたというのは本当だと思う。

テルールになってしまったのは、内憂外患の当時仕方なかったのかもしれない。

エベールはライシテの走りかも。


読了日:7月7日 著者:佐藤賢一

小説フランス革命 IX ジャコバン派の独裁小説フランス革命 IX ジャコバン派の独裁感想


主だつ人間はマラとエベールとロベスピエール。

ジロンド派はすぐに暴力に走る野卑な民衆を嫌悪している。

ジャコバン派は嫌悪しているからといって自分たちだけ、

ブルジョワだけが潤っていればいいというジロンド派が許せなかった。

ロベスピエールのヴェルニョーに対するものすごい嫉妬っていうのは心情的にわかる。

自分は原稿を死ぬほど推敲するのに、ヴェルニョーは即興で演説し、

聴衆を熱狂させるカリスマ性があるから。

とにかく彼らは常に民衆の蜂起にイライラさせられ、

蟻地獄のような革命の狂気へと陥っていくようだ。

          
読了日:7月4日 著者:佐藤賢一